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ついに本家超え!? 鱗親和がGP優勝! (2018年8月26日)

グランプリの1位がちょっと珍しいデッキだったので紹介します。ローグから大出世!?

デッキリストはhttps://magic.wizards.com/en/events/coverage/gppra18/top-8-decklists-2018-08-26より

プレイヤー:LAURI PISPA デッキ:HARDENED SCALES(鱗親和)

クリーチャー(20)
4 電結の荒廃者/Arcbound Ravager
4 電結の働き手/Arcbound Worker
4 搭載歩行機械/Hangarback Walker
4 鋼の監視者/Steel Overseer
4 歩行バリスタ/Walking Ballista

ソーサリー(4)
4 古きものの活性/Ancient Stirrings

アーティファクト(15)
2 活性機構/Animation Module
4 オパールのモックス/Mox Opal
2 ゲスの玉座/Throne of Geth
3 溶接の壺/Welding Jar
4 ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel

エンチャント(5)
1 進化の飛躍/Evolutionary Leap
4 硬化した鱗/Hardened Scales

土地(16)
1 ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus
6 森/Forest
2 地平線の梢/Horizon Canopy
4 墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus
1 ペンデルヘイヴン/Pendelhaven
1 ファイレクシアの核/Phyrexia’s Core
1 オラン=リーフの廃墟/Ruins of Oran-Rief
60 Cards

サイドボード(15)
4 減衰球/Damping Sphere
2 四肢切断/Dismember
1 墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage
2 ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza
4 自然の要求/Nature’s Claim
2 外科的摘出/Surgical Extraction

 

+1カウンターを使うクリーチャーを硬化した鱗で強化して攻めるデッキ、鱗親和。動き出すとクリーチャーが急成長して襲ってきます。2018年8月時点では競技環境でも見かけることが増えている印象。

Hardened Scales / 硬化した鱗 (緑)
エンチャント
あなたがコントロールするクリーチャーの上に+1/+1カウンターが1個以上置かれるなら、代わりにその数に1を足した数の+1/+1カウンターをそれの上に置く。

タルキール覇王譚で硬化した鱗が登場。その独特な性能と1マナという軽さから、色々なデッキが試作されました。ただし、この時点ではファンデッキどまり。

その後、カラデシュブロックの霊気紛争(2017年1月発売)にてマスターピースである歩行バリスタを獲得。ここで「鱗親和」の基本リストが完成。しかし、「普通の親和のほうがいいじゃん?」と言われてしまうローグデッキの立場だったと記憶しています。

そこから1年ほどは物好きな人が使っているだけでしたが……2018年夏になってから環境上位のガチデッキとして見直され、ついにはGPで本家の親和を超える成績を叩き出しました。

私は理由を正確に分析できるほど実力者じゃないんですが、一因としては強力なアグロデッキ5c人間の隆盛と、それに勝つための除去デッキの増加がありそう。

この鱗親和というデッキ、除去にめちゃめちゃ強いんですよね。生け贄ギミックが多くクリーチャーが並んでると単体除去を打っても打点が減らねぇ! 搭載歩行機械が出てると全除去を打ってさえ打点が減らなかったりするし。本家親和の時点でやばい電結の荒廃者が、このデッキではカンウターシナジーによりさらに大活躍。働く働く。

そしてカウンターが集まった歩行バリスタの強いこと。除去もできるフィニッシャーとして頼りになりすぎる。10/10になって10点パンチからの10点本体射撃で、4ターン目に20点! とか普通にやってきますし。

ブン回った時の最速キルターンでは本家親和に負けるけど、除去への強さと歩行バリスタによる本体火力ルートで差別化できている。

始めはネタだったはずのアイディアが、環境の変化とデッキリストの最適化でガチデッキに進化し、ついにはGPで優勝を果たす。ロマンですね。モダンの可能性を教えてくれるデッキでしょう。

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