Gray Merchant of Asphodel / アスフォデルの灰色商人 (3)(黒)(黒)
クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
アスフォデルの灰色商人が戦場に出たとき、各対戦相手はそれぞれX点のライフを失う。Xは、あなたの黒への信心に等しい。あなたはこれにより失われたライフに等しい点数のライフを得る。(あなたの黒への信心は、あなたがコントロールするパーマネントのマナ・コストに含まれる(黒)の数に等しい。)2/4
採用デッキ:黒単信心
イラストも割と味がある。テーロスならではの黄金仮面が印象的だし、背景が明るい麦畑なのも不思議な雰囲気。黒いカードなら背景も夜・闇・墓地などが多いのだが、こいつは青空の下。
性能としては場に出た時ドレインが誘発するゾンビ。単体でも2点、まぁ5点ぐらいは現実的に期待できるライン。ラブニカへの回帰~テーロス期のスタンダードでは大暴れし「神話コモン」とまで呼ばれた。
独特の性能からモダンでも一定のファンがいる印象。しかし、かなり使いにくくカジュアルな黒単信心でしか使われていない。主な理由としては
・モダンで5マナは重すぎる。
・除去が強い環境であり黒いパーマネントが並ばない
・モダンの黒は除去&ハンデスの色であり、どちらかと言えばスペルが強いカラー
・2/4のパワータフネスも貧弱
などがあると思われる。
特に5マナの重さが辛い……黒単信心とかに入れても場に出せなくて腐ることが多すぎる。モダンだと黒シンボルが濃いカードが多いので、出せれば8点ぐらいは狙える。ドヤ顔。しかし出せない。つらたん。マナ加速をすればいいのだが、黒単色で使える加速手段はアーティファクトぐらいであり信心が稼げないジレンマ。
部族を活かしてゾンビに入れてみるのも楽しいのだが……やっぱり出せない。
しかし、こいつのテキストには隠れた能力があるのだ!
各対戦相手はそれぞれX点のライフを失う。
そう! 「各対戦相手」なのである! つまり、真価を発揮するのは多人数戦。
雰囲気的には1対3で行う魔王戦が似合うだろう。魔王が黒単信心デッキを使う! かっこいい! 計略による加速で一気に吸い尽くせ! 15点×3で45点ドレインとかも夢じゃない! ふはははは、一撃で壊滅させてやろう!
……なんだかんだで使い道を探してみたくなる独特な性能のカード。
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