Scavenging Ooze / 漁る軟泥 (1)(緑)
クリーチャー — ウーズ(Ooze)
(緑):いずれかの墓地にあるカード1枚を対象とし、それを追放する。それがクリーチャー・カードである場合、漁る軟泥の上に+1/+1カウンターを1個置き、あなたは1点のライフを得る。2/2
採用デッキ:BG系
初登場はスタンダードではなく統率者、そのせいなのか地味に能力がクソ強い。
・起動が1マナ
・ライフゲインとサイズアップが同時に可能
・相手の墓地も選べる
・クリーチャー以外も対象にできる
スタン原産だったら、このうち最低1つ、たぶん2つぐらいは下方修正されていたのでは?
弱いカードを見てる時って
「起動コストが1マナだったらな~」
「相手の墓地も触れたらな~」
「クリーチャー以外も対象にできたらな~」
みたいに色々と欲張りな気持ちになってしまうもの。そして、その贅沢な注文をだいだい実現してしまった結果がこれだよ!
動き出すと1枚でライフレースを崩壊させるむちゃくちゃな活躍を見せる。回復しつつ巨大化していくのが鬼強く、
2/2で着地、3ゲインしつつ5/5アタック、3ゲインしつつ8/8アタック、とかされると「ええ……? お前2マナだろ……?」って感じ。個人的にはタルモより不条理を感じる。
本領発揮するのはマナが伸びて墓地が貯まる中盤から。消耗戦のあとにトップから降ってこられるとつらたん。除去れないと絶望。並みのファッティより大暴れしやがる……
相手の墓地も触れるのが偉い。自分の墓地だけなら「クリーチャーなんてそんなに貯まらないよな。HAHAHA!」って感じだけど、相手と合わせれば5枚ぐらいは余裕で食えるので真顔にならざる得ない。8枚食って10/10ぐらいは現実的な範囲だし。
そして、これ系のカードには珍しくクリーチャー以外も対象にできる。超便利。相手の墓地を触れる+対象無制限+起動が1マナ+インスタントタイミング、これらのおかげで墓地対策としてもむちゃくちゃ優秀。
クリーチャーの少ないURストームなどでも墓地のスペルを掃除して連鎖を弱めたり、青白コントロールで瞬唱の魔導士をけん制したりできる。腐る相手が少なくて本当に偉い。
BG系の強みはどんな相手とも戦える汎用性だと思うけど、そのコンセプトを強烈にバックアップしてるのがこいつ。メインから突っ込める墓地対策&ライフゲインとして働く働く。
何というかMTGにおける強さを教えてくれるカード。能力は1つだけど、それが強力かつ便利。そして本体が2マナで軽く、2/2という最低限のサイズ。派手さはないがすべての面で高水準。ド派手なことが書いてる重いカードよりも、こういう軽い癖にコスパが高すぎるカードのほうがやばいことを分からせてくれる。
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