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血染めの月 ~古の特殊土地殺し~

Blood Moon / 血染めの月 (2)(赤)
エンチャント
基本でない土地は山(Mountain)である。

採用デッキ:ブルームン、赤単ストンピィ、赤緑ランデスなど

見事なイラスト! 良いですよね。そして、マジック界の俗説「テキストの短いカードは強い」に当てはまるカード。しかし、ルール的にはむしろ複雑。クイズでも定番な気がする。

基本でない土地は山(Mountain)である。

シンプルな文章ながら初心者的には理解しにくい。私も正確なルールは微妙に把握しきれてません! しかし、ようは特殊土地からは赤マナしか出せなくなる

1枚だけではなくすべての特殊土地が山になってしまうのは、かなり強力かつ理不尽。特殊土地を使った多色デッキが多い下環境では劇的に効く場合が多く、刺さる状況だと置かれた瞬間にggなこともよくある。

必要な色マナが出せなくなり手札が使えないままドローゴーし続けるのは非常につらたん。つらたん! 強力なロックカードであり、使われたほうは割とストレスが貯まるため嫌っている人も多い印象。

しかし、フェッチショックで多色デッキを作りやすすぎるモダンにおいて基本土地および単色デッキの価値を高めている貴重な存在であり、メタ上位に位置するトロンに対するブレーキ役でもある。必要悪というか、モダンをより奥深くしているカードな気はする。でも刺さるとつらたんなんだよなぁ……強烈な影響力を持っていて、いわゆる「環境を定義するカード」。仮に無くしてみると環境が激変しそう。

ちなみに、初登場は1994年のザ・ダーク。モダンにおける収録範囲は基本セット第8版と第9版。かなり古いカードだと言える。まぁテキスト的にもそんな感じ。最近のスタンを通せる性能じゃないよね(笑)

また、2枚目を引くと腐るカードの代表格でもある。赤単デッキがマナ加速から2ターンめに月! をやってきて、「まぁggだけど一応続けるか……」と思ってたら、相手が月とマナ加速カードばっかり重ね引きしてグダグダになるのはよくあるパターン。

序盤に設置しないと意味が薄いから、使う時は4枚にしたい。しかしそうなると重ね引きがつらい……使われるほうだけじゃなく使用者にも難しい調整を要求するピーキーな1枚。

なお直接的な後輩が2種類と、イメージを受け継いだものが1種類作られている。やはりそれだけ存在感のあるカードだと開発も意識している様子。3つともイラスト的にも良い感じ。

特に月の大魔術師は同じロック性能を持ちながら

・単体だと勝ち筋にならない
・2枚目を引くと腐る

という欠点を解消した画期的な性能……なのだが、クリーチャーになったおかげで除去されやすくロックから脱出されやすすぎる。世の中ままならないもんですなぁ。

けっきょく血染めの月が元祖にして頂点。まぁ上位互換なんて作られたらいろいろと大惨事だから、これからも血染めの月がシリーズ最強のままなんでしょうね。そうでないと困る。

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