アイアンワークスの中心カード、クラーク族の鉄工所が禁止指定されました。とりあえず個人的には納得できる判断だと思います。
主な理由は
・グランプリトップ8入賞率が高すぎる
そして副次的なものとして
・1ゲーム目の極端に高い勝率
・プレイ時間が長くなりすぎることがある
・複雑なルールの相互作用
という3つのポイントが挙げられています。
まぁ、実際ルール的にはかなり特殊でしっかり勉強しないと???ってなりますし……私も理解しきれてません。有志の方がすばらしい解説を作っているのでリンクを張ります。
クラーク族の鉄工所&彩色の星はマナ能力。だからインスタントで割り込もうとしてもスタック自体がないと。
MOだと手順が多すぎてプレイ時間がやばい、紙だとルールが難しすぎてジャッジコール多発。強さ以外にも大会運営に支障をきたしやすいアーキタイプには見えます。過去には第二の日の出が大会運営に問題が出るとして禁止されてますから、やはりこういう部分も判断材料になる様子。
さて、ここからは今回の禁止改定がモダン環境に与える影響を考えていきます。まず、情報サイトのMTGGOLDFISHさまのデータを参考にすると、直近1か月のメタゲームはこんな感じ。
支配率上位10デッキの推移 |
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時期 | 12月31日 | 2019年1月7日 | 1月14日 | 1月21日 |
1位 | バントスピリット | 青赤フェニックス | 青赤フェニックス | グリクシスシャドウ |
2位 | 青赤フェニックス | アイアンワークス | アイアンワークス | 青赤フェニックス |
3位 | ドレッジ | グリクシスシャドウ | グリクシスシャドウ | アイアンワークス |
4位 | 緑単トロン | ドレッジ | ドレッジ | バーン |
5位 | グリクシスシャドウ | 緑単トロン | バーン | 5c人間 |
6位 | アイアンワークス | 5c人間 | 緑単トロン | ドレッジ |
7位 | 5c人間 | バントスピリット | 5c人間 | アミュレットタイタン |
8位 | 青赤ストーム | バーン | アミュレットタイタン | 緑単トロン |
9位 | ホロウワン | 鱗親和 | バントスピリット | 赤昇天型青赤フェニックス |
10位 | 青白コントロール | 青赤ストーム | 青白コントロール | ジャンド |
禁止にされるぐらい強いデッキだったわけで、当然ながらアイアンワークスは最上位ラインでした。これがいきなり消滅となるとメタゲームにも影響が出るはず。
まず、サイドのアーティファクト対策カードが減りそう。最近のトップ10を見るとアーティファクトデッキと呼べそうなのはアイアンワークスだけ。これが消えるならファクト破壊は薄くしていのでは? アミュレットタイタン、トロンなどにもファクト破壊が効くのは効くけど優先度は下がるでしょう。
そうやってサイドの枠が空くと、墓地対策カードの採用数が増えて墓地系デッキに流れ弾が飛ぶかも。もしくは最近増えているバーンがメタられる? 何にせよサイド構成が変わってきそう。
また青赤フェニックスの支配力が増すとも予想できます。アイアンワークスはノンクリーチャーであり、氷の中の全体バウンスを無視できるデッキで現トップメタの青赤フェニックスに有利だった。そういう状況でアイアンワークスが消えると青赤フェニックスがさらに勝ちやすくなるのでは。
ただし、これは今までの環境から推測した話。すでにMOでは「ラヴニカの献身」が実装済み、紙でもすぐに発売。新カードの影響は読み切れません。2つの変化が重なって、モダン環境は大きく動きそうです。
みんなの感想
ランタンコントロール使いとしてはホクホク
君のおかげで置物対策めちゃくちゃ増えてて大変だったんだよ…