モダンの中でも変則的なコンボデッキ、アドグレイス。新セットが発売されカードプールが広がっていく中で、どのような変化と発展を遂げてきたのかを見ていきます。
基本的にリストは晴れる屋さまのアーキタイプ別デッキ検索結果より。
日時:2011/11/21 プレイヤー:Ruben Snijdewind
メインボード(60)
クリーチャー(3)
3《猿人の指導霊》ソーサリー(8)
1《燃焼》
4《血清の幻視》
3《手練》インスタント(15)
4《むかつき》
4《天使の嗜み》
1《捨て身の儀式》
2《神秘の指導》
2《否定の契約》
1《殺戮の契約》
1《深遠の覗き見》エンチャント(3)
3《ファイレクシアの非生》アーティファクト(4)
4《水蓮の花》
4《五元のプリズム》土地(23)
1《すべてを護るもの、母聖樹》
1《忍び寄るタール坑》
2《闇滑りの岸》
2《宝石鉱山》
1《神聖なる泉》
3《島》
3《湿地の干潟》
1《霧深い雨林》
1《平地》
2《沸騰する小湖》
3《金属海の沿岸》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
2《湿った墓》サイドボード(15)
1《ザルファーの魔道士、テフェリー》
1《ヴェンディリオン三人衆》
1《残響する真実》
1《万の眠り》
1《流刑への道》
1《貴族階級の嘲笑》
1《沈黙》
1《殺戮の契約》
1《強迫》
2《蔓延》
1《思考囲い》
3《神聖の力線》
アドグレイスは旧エクステンデッドの時代から存在するデッキ。モダンの制定は2011年8月ですが、ご覧の通りモダン最初期から基本構造は完成しています。天使の嗜み&ファイレクシアの非生でむかつきの自爆ダメージを無効化してライブラリー引ききって勝つ、というコンボ。
しかし初期レシピはフィニッシャーとして燃焼が使われているのがの特徴的。
日時:2012/07/20 プレイヤー:krebsi1307
メインボード(60)
クリーチャー(3)
3《猿人の指導霊》ソーサリー(9)
1《燃焼》
4《血清の幻視》
4《手練》インスタント(16)
4《むかつき》
4《天使の嗜み》
1《捨て身の儀式》
1《残響する真実》
2《否定の契約》
4《深遠の覗き見》エンチャント(3)
3《ファイレクシアの非生》アーティファクト(7)
4《睡蓮の花》
3《五元のプリズム》土地(22)
1《すべてを護るもの、母聖樹》
1《忍び寄るタール坑》
2《闇滑りの岸》
1《神聖なる泉》
3《島》
3《湿地の干潟》
1《平地》
1《聖なる鋳造所》
3《沸騰する小湖》
3《金属海の沿岸》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
2《湿った墓》サイドボード(15)
2《残響する真実》
2《ハーキルの召還術》
1《稲妻の嵐》
1《否定の契約》
3《沈黙》
2《紅蓮地獄》
4《神聖の力線》
2011年から大きく変化なし。
日時:2013/09/12 プレイヤー:Erikbobo
メインボード(60)
クリーチャー(4)
4《猿人の指導霊》ソーサリー(6)
4《血清の幻視》
2《手練》インスタント(17)
4《むかつき》
4《天使の嗜み》
1《稲妻の嵐》
2《神秘の指導》
3《否定の契約》
2《深遠の覗き見》
1《殺戮の契約》エンチャント(3)
3《ファイレクシアの非生》アーティファクト(8)
4《睡蓮の花》
4《五元のプリズム》土地(22)
1《すべてを護るもの、母聖樹》
2《闇滑りの岸》
1《宝石の洞窟》
2《宝石鉱山》
1《神無き祭殿》
1《神聖なる泉》
2《島》
2《湿地の干潟》
1《平地》
4《沸騰する小湖》
2《金属海の沿岸》
1《沼》
2《湿った墓》サイドボード(15)
1《残響する真実》
2《万の眠り》
1《貴族階級の嘲笑》
1《沈黙》
2《鋼の妨害》
1《蔓延》
2《コジレックの審問》
1《強き者の優位》
4《神聖の力線》
勝ち手段として稲妻の嵐が安定採用されるのは2013年になってから。
稲妻の嵐は2006年7月21の「コールドスナップ」収録、燃焼は2006年10月6日の「時のらせん」収録。つまり、どちらも2011年から使えたカード。なぜ最初は燃焼が採用されていたのか、さすがに古い時期なので調べてもよく分かりませんでした。
日時:2014/09/06 プレイヤー:Kaniwa Yuuki
メインボード(60)
クリーチャー(4)
4《猿人の指導霊》ソーサリー(9)
4《血清の幻視》
4《手練》
1《思考囲い》インスタント(17)
4《むかつき》
4《天使の嗜み》
1《捨て身の儀式》
1《稲妻の嵐》
2《神秘の指導》
2《否定の契約》
1《流刑への道》
1《深遠の覗き見》
1《殺戮の契約》エンチャント(3)
3《ファイレクシアの非生》アーティファクト(8)
4《睡蓮の花》
4《五元のプリズム》土地(19)
2《アダーカー荒原》
1《闇滑りの岸》
4《宝石鉱山》
1《ハリマーの深み》
1《神聖なる泉》
1《島》
1《マナの合流点》
1《金属海の沿岸》
2《欺瞞の神殿》
2《啓蒙の神殿》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》
2《湿った墓》サイドボード(15)
1《すべてを護るもの、母聖樹》
1《トレイリア西部》
1《残響する真実》
2《ハーキルの召還術》
1《流刑への道》
1《貴族階級の嘲笑》
2《摩耗/損耗》
2《至高の評決》
1《思考囲い》
3《神聖の力線》
テーロスブロックで占術付き多色土地の欺瞞の神殿&啓蒙の神殿が登場。動くのが3ターン以降になるデッキなのでタップインも問題にならず噛み合っています。
日時:2015/08/15 プレイヤー:Kaniwa Yuuki
メインボード(60)
クリーチャー(4)
4《猿人の指導霊》ソーサリー(7)
4《血清の幻視》
3《手練インスタント(18)
4《むかつき》
4《天使の嗜み》
1《予期》
2《稲妻の嵐》
3《否定の契約》
1《殺戮の契約》
3《大霊堂の戦利品》エンチャント(3)
3《ファイレクシアの非生》アーティファクト(8)
4《睡蓮の花》
4《五元のプリズム》土地(20)
1《闇滑りの岸》
1《戦慄艦の浅瀬》
2《溢れかえる岸辺》
4《宝石鉱山》
1《神聖なる泉》
1《島》
2《平地》
1《金属海の沿岸》
4《欺瞞の神殿》
1《啓蒙の神殿》
1《トレイリア西部》
1《湿った墓》サイドボード(15)
1《墓所のタイタン》
1《研究室の偏執狂》
1《解呪》
2《残響する真実》
1《天空のもや》
1《万の眠り》
1《ハーキルの召還術》
1《否定の契約》
2《悲哀まみれ》
4《神聖の力線》
大霊堂の戦利品が多く採用されるのは2015年8から。入れ替わりに深遠の覗き見・神秘の指導が抜けています。
大霊堂の戦利品は2003年10月3日の「ミラディン」収録。古いカードが再発見された形になります。これまた理由までは分かりません……
日時:2016/03/28 プレイヤー:DaSneakyPete
メインボード(60)
クリーチャー(5)
1《研究室の偏執狂》
4《猿人の指導霊》ソーサリー(8)
4《血清の幻視》
4《手練》インスタント(14)
4《むかつき》
4《天使の嗜み》
1《稲妻の嵐》
2《否定の契約》
3《大霊堂の戦利品》エンチャント(4)
4《ファイレクシアの非生》アーティファクト(8)
4《睡蓮の花》
4《五元のプリズム》土地(21)
4《真鍮の都》
3《闇滑りの岸》
2《戦慄艦の浅瀬》
2《島》
3《金属海の沿岸》
2《欺瞞の神殿》
3《啓蒙の神殿》
1《トレイリア西部》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》サイドボード(15)
1《すべてを護るもの、母聖樹》
1《エスパーの魔除け》
3《ハーキルの召還術》
2《否定の契約》
1《殺戮の契約》
1《悲哀まみれ》
2《強迫》
4《神聖の力線》
メイン研究室の偏執狂が増えるのは2016年3月ぐらいから。
2011年9月30日の「イニストラード」収録。古くからサイドには入ってたりしましたが、メインに入るのは2016年以降の形。原因は分かりません……
日時:2017/03/11 プレイヤー:Tikiman89
メインボード(60)
クリーチャー(5)
1《研究室の偏執狂》
4《猿人の指導霊》ソーサリー(8)
4《血清の幻視》
4《手練》インスタント(15)
4《むかつき》
4《天使の嗜み》
1《稲妻の嵐》
3《否定の契約》
3《大霊堂の戦利品》エンチャント(4)
4《ファイレクシアの非生》アーティファクト(8)
4《睡蓮の花》
4《五元のプリズム》土地(20)
4《闇滑りの岸》
1《戦慄艦の浅瀬》
4《宝石鉱山》
1《島》
1《平地》
4《金属海の沿岸》
4《欺瞞の神殿》
1《啓蒙の神殿》サイドボード(15)
1《すべてを護るもの、母聖樹》
3《暗黒》
1《残響する真実》
1《ハーキルの召還術》
1《殺戮の契約》
2《苦い真理》
2《思考囲い》
4《神聖の力線》
2016年と大きな変化なし。
日時:2018/03/06 プレイヤー:DaSneakyPete
メインボード(60)
クリーチャー(5)
1《研究室の偏執狂》
4《猿人の指導霊》ソーサリー(8)
4《血清の幻視》
4《手練》インスタント(15)
4《むかつき》
4《天使の嗜み》
1《稲妻の嵐》
3《否定の契約》
3《大霊堂の戦利品》エンチャント(4)
4《ファイレクシアの非生》アーティファクト(8)
4《睡蓮の花》
4《五元のプリズム》土地(20)
3《真鍮の都》
3《闇滑りの岸》
1《戦慄艦の浅瀬》
2《宝石鉱山》
1《島》
1《平地》
3《金属海の沿岸》
3《欺瞞の神殿》
3《啓蒙の神殿》サイドボード(15)
1《畏敬の神格》
1《残響する真実》
2《致命的な一押し》
2《ハーキルの召還術》
1《否定の契約》
1《殺戮の契約》
1《至高の評決》
2《思考囲い》
4《神聖の力線》
2017年と大きな変化なし。
日時:2019/03/03 プレイヤー:Steve Stillman
メインボード(60)
クリーチャー(5)
1《研究室の偏執狂》
4《猿人の指導霊》ソーサリー(8)
4《血清の幻視》
4《手練》インスタント(15)
4《むかつき》
3《否定の契約》
4《天使の嗜み》
1《稲妻の嵐》
3《大霊堂の戦利品》エンチャント(4)
4《ファイレクシアの非生》アーティファクト(8)
4《睡蓮の花》
4《五元のプリズム》土地(20)
2《啓蒙の神殿》
4《欺瞞の神殿》
3《金属海の沿岸》
3《闇滑りの岸》
2《平地》
1《島》
2《真鍮の都》
3《宝石鉱山》サイドボード(15)
1《バントゥ最後の算段》
1《至高の評決》
4《神聖の力線》
2《流刑への道》
2《畏敬の神格》
2《思考囲い》
1《殺戮の契約》
1《否定の契約》
1《残響する真実》
2018年と大きな変化なし。
というわけで、アドグレイスの2011年~2019年のリストでした。全体的に見て古いカードが再発見される形でデッキリストが変化するのが特徴的。稲妻の嵐・大霊堂の戦利品・研究室の偏執狂、これは「モダンで使用可能になったタイミング」と「採用率が上がった時期」がズレている。デッキが変化する原因は「噛み合う新カードが登場した」だけじゃないことがよく分かります。
そして、11年と19年のリストを比べると共通しているのは47枚。比較的変化が少ないアーキタイプだと言えるでしょう。というか新カードによってレシピが変化したタイミングが2014年の神殿ぐらいしかない。特に、17年以降はほぼ変化なし。
それでも2019年3月現在はけっこう勝っていたり。モダン環境はつねに変化していますが、意外と変わらなくても勝てたりするのが面白い。
今回引用したリストはすべて晴れる屋のアーキタイプ別デッキリスト集より。
興味のある人はぜひ自身の目でも調べてみてください。
みんなの感想
昔のレシピはフェッチランド入れてたんですね
現在は、手練や神殿でボトムに送った不要札を混ぜないようにする為にフェッチは使わないとか