2018年7月13日発売の「基本セット2019」。どんなカードが使われているか、モダン環境に与えた影響について書いていきます。
カジュアルまで含めるとカオスになるので、基本的にガチの競技環境についてのみ言及。なお環境については2018年10月19日現在を前提に書いています。年月が進むとカードの使用率が変わったりもしますが、そこはご了承ください。
公式カードリスト
思ったより使われなかったカード
フルスポ時点での私の予想より使用率が低かったもの
霧の呼び手
マーフォークのナイスサイドとしてよく使われる……はずだったのだが、マーフォークデッキそのものが衰退してしまったのでこいつも見かけない。ナイスサイドという予想はあっていたけど、マーフォーク自体がモダン環境のインフレに置いていかれるとは予想外。
悔恨する僧侶
青白スピリット系の定番カード……にはならなかった。メインには枠が無いし、サイドの墓地対策としては従来通り安らかな眠りなどが優先されている様子。少しは使われているのだが思ったよりは見かけない。
ゴブリン関連カード
そろそろゴブリンデッキも勝てるようになるんじゃないかな~? と思ってたけど、mo5-0レベルでもまだまだ勝ててない様子。モダンにおける環境上位アグロデッキの壁は厚い。
ちなみに、私の発売前フルスポイラー感想記事はこちら
よく使われているカード
エルフの部族呼び
採用デッキ:エルフ
本体が貧弱だし、そんなに採用されないんじゃね? と思ってたら普通に定番カードになっていた。やっぱ軽いロードは正義、マナフラ受けとしても優秀。
高山の月
採用デッキ:赤い軽量デッキのサイド
血染めの月あるし使われないっしょ、と思ってたら普通に使われました。やっぱ1マナは便利か……最速トロンにも対応可能だし。
民兵のラッパ手
採用デッキ:5c人間、4cサヒーリなど
フルスポ時点では「5c人間に入るでしょ!」「いや、採用されるかな……?」と意見が対立していた。発売されてみると4積みのリストが結果を出しまくり! だったのだが、2018年10月現在では不採用のリストも多く見かける。必須パーツではなく環境に合わせた2軍のようであり、つまり両方の意見とも割と正しかった。
しかし、個人的に予想できていなかったのが4cサヒーリなどの緑白系デッキでも頻繁に採用されたこと。確かにいろんなクリーチャー探せるなぁ。みんな人間という部族要素に目を奪われてたけど、そもそものスペックが普通に強いと。サーチが高性能で、単体での戦闘力も必要最低限はある。
至高の幻影
採用デッキ:青白スピリット系
多くの人がフルスポイラー時点で予想したとおり青白スピリット系デッキを爆誕させた。しかし、そこからバントスピリットへの進化、さらに環境最上位レベルにまで昇り詰めることを想像できた人は少ないと思う。とりあえず私には無理でした! 環境にめちゃめちゃ大きな影響を与えた1枚。
やっぱ2マナロードは強いし、タフネス3のおかげで少し死ににくいのが偉いし、飛行が攻守両面で活躍。まぁ地味に意味不明な高性能だよね。
縫い師への供給者
採用デッキ:ブリッジヴァイン、その他多くの墓地利用デッキ
個人的に、完全に見逃していた1枚。いやでも私だけじゃなくプロとかの記事見てもフルスポの段階だとほとんど言及されてなかったと思う。サポート役で単体だと目立つカードじゃないしなぁ。
しかし、1マナとしては驚異的な墓地肥やし能力を持つ。出た時に3枚だけで超強い。しかも死んだ時にも3枚だと……!? すさまじい墓地肥やしパワーによって、ブリッジヴァインを中心に多くの墓地利用デッキを大幅強化した。ただしドレッジには入らない。
いかがだったでしょうか。環境的には至高の幻影による青白スピリット系の隆盛と、縫い師への供給者によるブリッジヴァインの増加が大きな変化。モダン的にはかなり影響が大きいセットだった気がします。
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