2019年1月25日発売の「ラヴニカの献身」。これを最新セットとするスタンダード環境で活躍中のデッキを紹介します。
公式カードリスト
スゥルタイミッドレンジ
デッキリストはhttps://www.channelfireball.com/grand-prix-memphis-top-8-deck-lists/より
プレイヤー:Corey Burkhart 実績:GP Memphis2019 2位
*赤字は「ラヴニカの献身」からの新カード
クリーチャー(24)
1 殺戮の暴君/Carnage Tyrant
2 人質取り/Hostage Taker
4 ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis
4 翡翠光のレインジャー/Jadelight Ranger
4 ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
4 マーフォークの枝渡り/Merfolk Branchwalker
1 貪欲なチュパカブラ/Ravenous Chupacabra
4 野茂み歩き/Wildgrowth Walkerソーサリー(3)
3 採取+最終/Find+Finalityインスタント(5)
1 暗殺者の戦利品/Assassin’s Trophy
2 喪心/Cast Down
2 ブラスカの侮辱/Vraska’s Contemptプレインズウォーカー(3)
3 ビビアン・リード/Vivien Reid土地(25)
4 繁殖池/Breeding Pool
3 水没した地下墓地/Drowned Catacomb
2 愚蒙の記念像/Memorial to Folly
4 草生した墓/Overgrown Tomb
3 湿った墓/Watery Grave
4 森林の墓地/Woodland Cemetery
5 森/Forestサイドボード(15)
1 肉儀場の叫び/Cry of the Carnarium
4 強迫/Duress
1 人質取り/Hostage Taker
2 Kraul Harpooner
2 真夜中の死神/Midnight Reaper
2 否認/Negate
1 ヴラスカの除去/Vraska’s Contempt
1 喪心/Cast Down
1 押し潰す梢/Crushing Canopy
1つ前の環境である、ラヴニカのギルド期の黒緑ミッドレンジの進化系です。基本戦略は同じで、マーフォークの枝渡り・翡翠光のレインジャー・野茂み歩き、この探検クリーチャー3種セットで序盤を安定させ中盤から強力なカードで盤面を支配していく戦略。
そして、青を使う理由になっているのがハイドロイド混成体。
とてもカードアドバンテージが取りやすく、環境最強のクリーチャーと言えるほどの影響力。誘発が「この呪文を唱えたとき」なので打ち消し呪文も気にせずキャストできます。
またスゥルタイミッドレンジは人質取り&ビビアンリードによって相手のハイドロイド混成体に対処しやすいのも大きな強み。
・野茂み歩きがアグロデッキに強い
・ハイドロイド混成体が青系コントロールに有効
・コンボ系デッキにはサイドから黒の手札破壊と青のカウンター
このように多種多様なデッキタイプと戦える安定性の高い構造。環境序盤から高い成績を出し続ける、ラヴニカの献身期のトップメタです。
青単テンポ
サンプルレシピはhttps://magic.wizards.com/en/events/coverage/2019MC1/7-30-and-24-26-match-point-decklists-2019-02-24より
プレイヤー:SANCHEZ EUGENI 実績:Mythic Championship I スタンダードラウンド最上位
*赤文字はラヴニカの献身からの新カード
クリーチャー(18)
4 マーフォークのペテン師/Merfolk Trickster
2 霧まといの川守り/Mist-Cloaked Herald
4 プテラマンダー/Pteramander
4 セイレーンの嵐鎮め/Siren Stormtamer
4 大嵐のジン/Tempest Djinnソーサリー(3)
2 航路の作成/Chart a Course
1 幻惑の旋律/Entrancing Melodyインスタント(15)
3 潜水/Dive Down
1 本質の把捉/Essence Capture
4 選択/Opt
3 呪文貫き/Spell Pierce
4 魔術師の反駁/Wizard’s Retortエンチャント(4)
4 執着的探訪/Curious Obsession土地(20)
20 島/Island
60 Cardsサイドボード(15)
3 幻惑の旋律/Entrancing Melody
3 氷結/Deep Freeze
2 排斥する魔道士/Exclusion Mage
4 否認/Negate
3 波濤牝馬/Surge Mare
少数のクリーチャーをカウンターで守りつつ戦う中速クロックパーミッションです。
1ターン:1マナクリーチャー
2ターン:潜水を構えつつ、執着的探訪をエンチャントしてアタック。ダメージを与えて1ドロー。
この動きが黄金パターン。ダメージとカードアドバンテージを同時に稼げるブン回りであり、これでゲームを始められればどんなデッキにも有利が取れるのが強み。
また大嵐のジンを活かすために土地が島だけというのが個性的。3マナ4/4飛行以上も当たり前、デッキのフィニッシャーとして活躍します。
ラヴニカの献身から手に入れた新戦力は本質の把捉とプテラマンダー。
特にプテラマンダーの参入によって中盤以降の戦闘力が大きく向上。1マナ1/1飛行は執着的探訪のエンチャント先として優秀であり、後半にはカウンターを構えつつ5/5という環境最大級のサイズに成長可能。
青単テンポは、1つ前の環境であるラヴニカのギルド期にも存在していたアーキタイプ。ラヴニカのギルド期では使用者数の少ない地雷デッキ的な立場でしたが、ラヴニカの献身後はメタ上位に食い込んできました。大会成績も高く、スゥルタイミッドレンジに次ぐ環境の2番手。
エスパーコントロール
サンプルレシピはhttps://magic.wizards.com/en/events/coverage/2019MC1/7-30-and-24-26-match-point-decklists-2019-02-24より
プレイヤー:HAMILTON MICHAEL 実績:Mythic Championship I スタンダードラウンド最上位
*赤文字はラヴニカの献身からの新カード
プレインズウォーカー(4)
3 ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria
1 ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urzaソーサリー(8)
3 ケイヤの怒り/Kaya’s Wrath
3 思考消去/Thought Erasure
2 肉儀場の叫び/Cry of the Carnariumインスタント(18)
2 ヴラスカの侮辱/Vraska’s Contempt
3 屈辱/Mortify
2 予知覚/Precognitive Perception
2 薬術師の眼識/Chemister’s Insight
4 吸収/Absorb
1 渇望の時/Moment of Craving
2 否認/Negate
2 喪心/Cast Downエンチャント(4)
3 アズカンタの探索/Search for Azcanta
1 イクサランの束縛/Ixalan’s Binding土地(26)
4 神聖なる泉/Hallowed Fountain
4 湿った墓/Watery Grave
4 神無き祭殿/Godless Shrine
4 孤立した礼拝堂/Isolated Chapel
4 氷河の城砦/Glacial Fortress
4 水没した地下墓地/Drowned Catacomb
1 沼/Swamp
1 島/Island
60 Cardsサイドボード(15)
1 渇望の時/Moment of Craving
1 思考消去/Thought Erasure
4 正気泥棒/Thief of Sanity
2 黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer
3 人質取り/Hostage Taker
2 聖堂の鐘憑き/Basilica Bell-Haunt
2 強迫/Duress
除去と打ち消しで中盤までを耐え、後半からフィニッシャーを出して逆転する低速コントロールデッキです。
ラヴニカの献身から青白ショックランドの神聖なる泉、および白黒ショックランドの神無き祭殿が追加されマナ基盤が強化。
合わせてケイヤの怒り・屈辱・吸収などの優秀な妨害カードが登場し、青白黒のコントロールデッキが成立しました。
基本的にメインのフィニッシャーはテフェリー。相手のライフを削りきるのではなく、奥義を起動して相手を投了させるのが主な勝ち筋になります。
テフェリーを-3で自分のライブラリーに戻せるのがポイント。これにより自分がライブラリーアウト負けすることは無くなるので、ライフを削らなくても相手は投了するしかありません。
サイド後は相手のデッキに合わせて不要カードを抜き、その枠に正気泥棒などのクリーチャーを大量投入するプランが用意されています。
白青アグロ
サンプルレシピはhttps://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/standard-event-2019-03-04より
プレイヤー:BATJONES22 実績:STANDARD PREMIER 6-1
プレインズウォーカー(1)
1 暴君への敵対者、アジャニ/Ajani, Adversary of Tyrantsクリーチャー(26)
2 アダントの先兵/Adanto Vanguard
4 ベナリアの軍司令/Benalish Marshal
4 不屈の護衛/Dauntless Bodyguard
4 空渡りの野心家/Skymarcher Aspirant
4 短角獣の歩哨/Snubhorn Sentry
4 徴税人/Tithe Taker
4 敬慕されるロクソドン/Venerated Loxodonエンチャント(13)
2 不可解な終焉/Baffling End
3 議事会の裁き/Conclave Tribunal
4 ベナリア史/History of Benalia
4 軍団の上陸/Legion’s Landing土地(20)
4 氷河の城砦/Glacial Fortress
4 神聖なる泉/Hallowed Fountain
12 平地/Plains
60 Cardsサイドボード(15)
2 暴君への敵対者、アジャニ/Ajani, Adversary of Tyrants
2 不可解な終焉/Baffling End
2 軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke
1 島/Island
2 否認/Negate
1 呪文貫き/Spell Pierce
4 トカートリの儀仗兵/Tocatli Honor Guard
1 不敗の陣形/Unbreakable Formation
1つ前の環境であるラヴニカのギルド期の、白t赤アグロの進化系です。基本構造は同じ。1~3マナの白いクリーチャーで攻撃していく高速アグロで、青要素は基本的にサイドボードのみ。
ラヴニカの献身からは徴税人が追加。
妨害能力は特に打ち消し呪文を使いにくくします。また死後1によって全体除去にも耐性あり。全体的に青系コントロールに効く性能。
ラヴニカの献身から青白ショックランドの神聖なる泉が参入し白青のカラーリングが組みやすくなりました。
白赤から白青に変わった主な理由は青の打ち消し呪文。運命のきずな・ケイヤの怒りなど危険な非クリーチャースペルが環境に増加、その結果として否認・軽蔑的な一撃などの重要性が上がりました。
シミックネクサス
サンプルレシピはhttps://magic.wizards.com/en/events/coverage/2019MC1/7-30-and-24-26-match-point-decklists-2019-02-24より
プレイヤー:HOSOKAWA YUYA 実績:Mythic Championship I スタンダードラウンド最上位
クリーチャー(3)
3 ハイドロイド混成体/Hydroid Krasisインスタント(26)
4 選択/Opt
4 成長のらせん/Growth Spiral
4 根の罠/Root Snare
2 一瞬/Blink of an Eye
4 悪意ある妨害/Sinister Sabotage
4 薬術師の眼識/Chemister’s Insight
4 運命のきずな/Nexus of Fateエンチャント(7)
3 アズカンタの探索/Search for Azcanta
4 荒野の再生/Wilderness Reclamation土地(24)
6 森/Forest
4 繁殖池/Breeding Pool
4 内陸の湾港/Hinterland Harbor
4 島/Island
4 天才の記念像/Memorial to Genius
2 シミックのギルド門/Simic Guildgate
60 Cardsサイドボード(15)
2 僧帽地帯のドルイド/Druid of the Cowl
3 アゾカンの射手/Atzocan Archer
3 生体性軟泥/Biogenic Ooze
2 否認/Negate
3 押し潰す梢/Crushing Canopy
2 原初の呪物/Primal Amulet
実質的に使えるマナが2倍となる荒野の再生で加速して、運命のきずなを繰り返し唱える中速デッキです。MTG的な分類で言うとターボフォグ、またはコンボ。運命のきずなは「基本セット2019」で登場した直後から細々と使われていましたが、「ラヴニカの献身」で荒野の再生が参入したことによりデッキとして完成しました。
運命のきずながインスタントなので、荒野の再生があると自分のエンドステップに土地4枚で唱えられます。
さらに荒野の再生はアズカンタの起動回数を水増しも可能。
他の部分は大量のドロー・打ち消し・妨害用スペル、そして少数のフィニッシャーで構成されます。
サイド後は相手から荒野の再生&運命のきずなが否認などに狙われるため、生体性軟泥などの大型クリーチャーを増やして勝ち筋をズラす作戦。
環境初期ではドミナリアの英雄、テフェリーを使った青緑白のバント型が主流。しかし、中期からは青緑でまとめたシミックネクサスが一般的に。亜種としてゲート門ランプと組み合わせたゲートネクサス型も存在します。
赤単アグロ
サンプルレシピはhttps://magic.wizards.com/en/events/coverage/2019MC1/7-30-and-24-26-match-point-decklists-2019-02-24より
プレイヤー:MAJLATON ALEX デッキ:Mythic Championship I スタンダードラウンド8勝
クリーチャー(19)
4 狂信的扇動者/Fanatical Firebrand
4 ギトゥの溶岩走り/Ghitu Lavarunner
4 遁走する蒸気族/Runaway Steam-Kin
4 ヴィーアシーノの紅蓮術師/Viashino Pyromancer
3 ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirlerソーサリー(4)
4 舞台照らし/Light Up the Stageインスタント(12)
4 ショック/Shock
4 稲妻の一撃/Lightning Strike
4 魔術師の稲妻/Wizard’s Lightningエンチャント(4)
4 実験の狂乱/Experimental Frenzy土地(21)
13 山/Mountain
4 踏み鳴らされる地/Stomping Ground
4 根縛りの岩山/Rootbound Crag
60 Cardsサイドボード(15)
1 ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler
4 溶岩コイル/Lava Coil
4 燃えがら蔦/Cindervines
3 争闘+壮大/Collision+Colossus
2 宝物の地図/Treasure Map
1 凶兆艦隊の向こう見ず/Dire Fleet Daredevil
前環境から存在していたアーキタイプ。舞台照らし&批判化刺殺という優良スペルが追加され純粋に強化されました。
サイド後は燃えがら蔦など緑のカードを使うこともあります。
対策されやすいアーキタイプなので紙の大会では上位に入れていませんが、MTGアリーナの BO1(サイドなし1本先取)ルールでは使用者が多いデッキとなっています。
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